カーテンの話
大変お久しぶりです。
2021年は引っ越したり仕事が多忙で死にかけてたりと色々ありましたが、その他だと海外旅行に行けない代わりにちょこちょこと国内旅行をしていました。
遠くに行きたい、観光したいというような欲は昔にもう散々嫌というほど解消して満足したので、最近はもっぱら宿メインの旅行です。宿から出ない。
その中でも特にインテリア的に良かったところが東京ステーションホテルですね。
あそこの何が良いって、あのヨーロピアンクラシックなスタイル。殆どのホテルはアメリカンなので実は結構珍しいんじゃないかな。
ホテルの内装デザインは、イギリスのリッチモンド・インターナショナルという会社らしく。
世界中のホテルや、お城の改装などをしているところで、それも頷けるお部屋の高級感でした。クラシックと言っても古臭くないのがまた良い。確かここはメゾネットタイプの部屋もあるんだよなぁ、ラグジュアリーホテルのメゾネット!ああ泊まってみたい。
そしてイギリスのデザイン会社にしたのは東京駅の設計が辰野金吾だからかな?ジョサイア・コンドル→辰野金吾→イギリス!と。
これが泊まった部屋。ステーションホテルの部屋の素敵ポイントはモールディングやベッドのヘッドボード、フロアランプに地味にフットスイッチがあること等色々あるんですが、個人的にはこの天井から床まで届く長いカーテンが一押しです。ファブリックも確かリッチモンドのオリジナルなのかな?この堂々たる高級感、流石歴史あるラグジュアリーホテルというものです。
これ見ると、これぞ”curtain”ではなく”drapery”というものなんだなぁと思います。
英語圏は日本よりインテリア意識が高いからか、インテリア関係の言葉も日本より多くて、日本語だと一緒くたのものも細分化されてそれぞれ名前があることが多々あるのですが、このcurtainとdraperyもそうですね。curtainは日本でも良くあるカーテン。短くてペラっとしていて、カジュアルな印象。お家で洗えるような日常を感じさせるアイテム。
drapery(またはdrape)は、とにかく長くて重い!このホテルの部屋のもののように、天井から床まであって、高級感のある重い生地を使用し、裏地もある。シャッと閉めれば光は勿論、音もシャットダウンしてくれそうな重厚な一品で、絶対家で洗えなさそう。
オフィシャルさを感じさせる場所や、お金持ちの寝室に使うようなイメージのアイテムですかね。
英語だとカーテンの長さに関してもそれぞれ名前があります。ここの部屋の床スレスレなのはBreakという名前。それより長いのもあります。Puddle。床スレスレより長いので、この状態だとドレスのように裾が床に少し溜まったような状態になります。カーテンの長さ=高級感の物差しみたいなところがありますが、このPuddleな状態はそれの最上級でしょうね。だってまずが「これは絶対掃除専門の人を雇っていないととても維持できない」って思うようなものなので。絶対埃がたまるしルンバも捕われるでしょうと。
そんな代物なので実物では見たことがありません。それこそ城や邸宅にはあるんでしょうか、見てみたいなぁ。
普通のお部屋でdraperyまでの長さを使うことはないでしょうが、それでもカーテンはおそらく部屋で1番長い垂直ラインを作るものになるので上手いこと天井を高く見せるようにできれば良いですね。そういえば私も前の部屋でこの技使ってたなぁ、あの青いトルコカーテンで。まぁ今の部屋にはカーテン…というかwindow treatmentの類を全く付けてないのですがね!何にしたら良いかずっと保留中。
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