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博物学を読む

仕事が一段落して多少早く帰れるようになったのは良いものの、馴染みのバーがどこも営業自粛していて非常に悲しい。いつになったら再開するんでしょう。 バイクの納車はまだ先だし、手持ち無沙汰にネットを見るとなんだかおかしな意見ばっかり目につく。暇な人が増えたからでしょうか。どうしちゃったんだろう。 見てると案惨たる気持ちになるので本を読もうかな・・・と言うわけでここ一ヶ月くらいで読んだ面白い本でもご紹介。 1. 大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件―なぜ美しい羽は狙われたのか 博物館から約300羽の鳥の標本が消えた。 世にも美しい鳥が行き着いた先は、希少な羽で毛針を制作する愛好家たちの世界だった。カーク・ウォレス・ジョンソンさん著、矢野真千子さん訳『大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件―なぜ美しい羽は狙われたのか』が本日発売です。 ▼ https://t.co/R7NvbjT76r pic.twitter.com/He3HWKPwvC — ブクログ 読書管理アプリ (@booklogjp) August 7, 2019 2020年読んだ本の中で一番のヒット。ここ数年、「眠れない一族」や「解剖医ジョンハンターの数奇な生涯」などの、ジャーナリストが書いたノンフィクションで傑作が色々ありましたがその中のひとつになったかな。 現代の鳥泥棒の犯行に及ぶまでのバックストーリーとその後の全く反省していない暢気な人生、それと平行して博物館の鳥たちが収蔵されることになった時代背景など、特に博物学者のウォレスに焦点を当てて書かれています。 最近博物学系の書籍に傾倒しているので、かなり面白く読めました。 博物学的な収集癖が民衆にもかなり広まっていたとは知らなかった。20世紀にはファッションのために絶滅するまで鳥が狩られ、21世紀には趣味のためにアマチュア美術家が博物館に泥棒に入って・・・と人の欲とは、と考えさせられます。昔の泥棒は博物館に売るが現代ではeBayに出品する。 しかもこの泥棒、元々ベルリン交響楽団のオーデション受けられるレベルのプロフルート奏者なんですが、名前を変えただけでまだ活動を続けているというのが信じがたい話です。 2.150年前のNATUREには何が書かれていたのか 『150年前のNATUREには何が書かれていたの

ますます青の部屋

お久しぶりです。  ここ数週間は仕事に忙殺されておりました。リモートワーク?なにそれ?って感じで休日出勤タクシー帰宅当たり前という。仕事的に仕方ないとはいえ疲弊していました。  家にほとんどいないような日々だったんですが、それでもインテリアが今かなり気に入ってるから見るたびに疲れが取れます。 特にこの絵が、見るたびに「格好良い…」ってうっとりしちゃってます。  モロッカンタイルと真ん中はイスタンブールの地図。組み合わせにとっても悩んだ。フレームも金で合ってたな。 これでフレームが黒だと一気にモダン感が出てしまうので、フレーム一つにも考えます。 元がインチサイズなのでフレームに合わせてカットするのにも神経使い。インチ絶滅して下さい。  インテリアは全然新規ないのですが、バイク買ったんですよね。「動く化石」みたいなやつ。納車が楽しみだなー

インテリア本を読んでいます

この本が届いたので昨日から熟読しています。 今まで歴代購入した本の中で最も大きい&重い。大ボリュームです。 この本は、アメリカで一番のインテリアの大学である”NEW YORK SCHOOL OF INTERIOR”が2018年に出している本で、Amazonなんか見ていても世界中からレビューが付いていてとても評価が高い一冊です。 対象は、プロじゃなく自分でインテリアを考えるのが好きな素人。自分で部屋をプロと同じ考え方でデザインできるようにするというのに加えて、業者に発注する時に正しく依頼できるように、という目的で書かれています。 プロ向けじゃないのにこのボリュームよ。 プロと同じ考え方ということなので、スタートはプロジェクトの範囲決めから(サイドボードを一個買い換えるだけなのか、家一軒新築なのか)。そして数々の前提確認。住む人はどんな人か、その部屋を使う時期(別荘のようなテンポラリーな使用?通年?主にいる時間は?)、予算決め…などと進みます。 そして現地の下見に行った際の徹底的な調査。あらゆるもののサイズを測ることはもちろん、建築面からの特徴(梁や柱)、空調や電気がどこを通っているか、電気のアンペアは十分か、窓から何が見えるか、窓は壁に対してシンメトリーか、見える傷はあるか、壁や床の素材は何か…ともう徹底的に情報を集めて図にしろと。さすが。 柱や暖炉などの備え付けの設備は「それは外せる?」って項目が必ずあるのも流石です。 そのあとは残す家具・新たに買う家具の目録づくり、部屋のテーマ決め、デザインの設計図作り(平面・垂直)、カラーパレット・素材決め…などと進んでいくわけです。まだここまでしか読めてない。 それでこれらの文書と合わせて、2ページに1枚以上は実例のプロの部屋写真が載っているのですが、どれもこれもため息が出るほど素敵!インテリアを考えること自体は誰でもできますが、やっぱりプロって全然違うんだなぁと実感できます。 読んでいて、前々から思っていた以下ような「アマチュアとプロの違い」が実感できた感じがします。 ①プロは、デザインの一つ一つの意味を説明できる アマチュアだと、例えば部屋に新しいチェアを置く時って「ここにスペース空いてるしチェアでも置こうかな。他の家具が北欧って感じだから、ネットで『北欧 チェア』で

BARカウンターって

昨日から憤りと悲しみに包まれておりました。 仕事から帰ってRoomclipさん覗いたら、素敵なイベントが始まっていたんですよ。「BARカウンターのある空間」だって。その文字を見て私は思いました。 「えっ、こんなイベントになる程、自宅にBARカウンターがある人がいたの?!」 その瞬間脳裏に色んなイメージ駆け巡りました。個性的なカウンターチェア、色気のあるペンダント式の照明(夜と昼で切り替えられるとより良いよね)、他と差別化を図るカウンター上の小物物、スピーカーもあっても良いなー大きいやつなー、それになにより、家にBARカウンター作っちゃうくらいだから、そこには選りすぐりのお酒たちが! 一瞬で期待値爆上がりしてワクワクしながら開いてみると…イヤーステキなカウンターキッチン、ですね…………… カウンターキッチンとして素敵なんです、ただ「BARカウンター」って文字を見て期待してしまったもんだから…見てて悲しくなってきてしまったのでした。やっぱり現実そんな家にBARカウンターある人居るわけなかった…なかったんだよ…。 カウンターキッチンならあるの完全に理解できます、便利だし賃貸にもあるくらいだし…あぁBARカウンター…そして絶対ここでお酒飲んでないよねっていう並んだ酒瓶のラインナップ… という風に中々大げさにダメージ受けたの、自分がかなりお酒好きでバー巡りが趣味だから、というのが主なんですが、それとは別に実家にかなりちゃんとしたバーカウンター、というかクラブチェア等もあったからもうラウンジ?がかつてあったからかもしれない。 子供心にかなり格好良くて、インテリア好き(そしてバー好き)の原点になったんですよね。だから尚更「ああいうのが沢山見れるの?!今バー行けないし嬉しい!」って。思って…。 でも多分このイベント続く限り捨てきれない期待を持って写真見に行ってしまう気がします。格好良いバーカウンターと良いお酒が出てきてくれるかもしれないし。 お酒の話題だったので今家にあるお酒の画像でも貼ります。最近初めて買ってみたジン。オランダのものです。 かなりクラシックで正統派、しいて言えばラベル通り柑橘が強かった。ジンはもうちょっと変わり種で良いなぁ。 隣にあるのは最近の巷のディストピア感に乗っかって買ってきたスキットルです。 使い道がないので

古い古い懐中時計

唐突に持っているアンティーク品のご紹介。 19世記終わりから20世記初めくらいの、フランス製懐中時計です。 これ、初めて見た瞬間「こんな見た目良いものが実在して良いのか?」って思って、実在してるもんはしょうがないけど、手に入らないでしょーって思っていたのにまさか手に入って嘘みたいでした。 文字盤はポーセリン。装飾文字盤が精緻かつ優雅。こんなもの手で書いていたって信じられない。 裏蓋を開けると、制作した土地や店の名前が刻まれています。ブザンソン(Besançon)はスイスにほど近いフランス東部の、昔から精密機器と時計産業で有名な街。ヴィクトル・ユーゴーや映画のリュミエール兄弟の出身地です。 川に囲まれた、いかにもヨーロッパの歴史ある街という風情。いつか行ってみたい! E.DUPASは店名かな。 今はもうないと思いますが、1906年にこんな新聞広告を載せていたこともあるみたい。 機構も美しい…。ちゃんと動きます。 裏はこんな感じ。模様が擦り切れるまで前の持ち主が使ったんですね。女性用懐中時計ってどんな感じで使ってたんでしょう。 いやぁ、古い物買うと見た目の素敵さはもちろん来歴を調べるのも楽しくて。やめられません。 にほんブログ村

最高の照明が上陸してるらしい

最高の照明がイギリスから上陸したというのでご紹介。  英・照明ブランド「ビューヴァンプ」日本初上陸、“ドレスのような”フリンジ付きペンダントライト - https://t.co/BQsZZzRlva pic.twitter.com/DyFcKXckay — Fashion Press (@fashionpressnet) April 30, 2020 はぁー可愛い、そして豪華!ウィリアムモリスの大判の花柄壁紙と合わせたい〜。 そして格好良い革張りのチェスターフィールドにローテーブル、その上には存在感あるフラワーベースに大輪の百合生けて…とか妄想が広がります。  今の部屋には合わないから妄想するだけですが。誰か買って、格好良いお部屋写真見せてくれないかなぁ。 にほんブログ村

絵が届かないんです

部屋に飾る絵を注文したんです。散々迷ったんですが、オーストラリアの https://society6.com/ ってサイトで買いました。 ネトフリのインテリアのドキュメンタリー番組よく観てて、オーストラリア舞台のが多いですが、あの国はインテリアの意識が高いのかな?ここも良いアートサイトでした。 本当はキャンバスのが欲しかったんですが、配送料がバカ高くなるからなぁ。そしてサイズはインチ。日本に合う額縁がない… しょうがないので、A3サイズの額縁で代用できるサイズのを買いました。 もっと大きいのが良かったんだ本当は…!(常に言う台詞) それで注文したのが3月末。オーストラリアポストのトラッキングが止まったのが4/2。こんな時期だから仕方ないとはいえやきもきしていたら、今朝ようやく川崎に到着!早く来てー! 届いたらどんなのかお見せしますね。 今回買ったのとどっちにするかとても迷ったのが下のもの。「青と金が入っている」がテーマだったのでこれドンピシャだったんだよな。やっぱりこっちも素敵なんだけど今の部屋にはちょっとだけ合わないかなぁ。でも素敵… こっちはイタリアのアーティストさんでした。 にほんブログ村

second

三連休の中日〜 掃除して、春っぽくなってきたのでそれっぽいフレグランス炊いて(とはいってもアシュレイ バーウッドのサマーレイン、まだちょっと早い)、”君の名前で僕を呼んで”のサントラかけつつコーヒーを飲むという最強の休日感を味わっています。 君の名前で僕を呼んで、映画自体もすごく良かったんですが、転職休暇で長めにイギリス行って帰ってきた直後に観た映画なので、そのイメージも強くって。しばらく仕事もなく、サントラ聴きつつイギリスの写真みて「なんで帰ってきてしまったんだ…辛い…辛い」って思ってた2年前の初夏を思い出すんですよね。 今までは海外行っても価値観変わったり引きずることなかったのに、あの時のイギリス旅行は違ったんです。まずアンティークが大好きになったし、 インテリアもそう。それまではかなりシンプル好きだったんですけど、装飾大事!って思うようになりました。 というのも、それまでの私のシンプル好きは色々試した末の「ダサくて安っぽい装飾ならいっそのことない方がマシ」という言わば消去方的シンプル好きだったんですけど、イギリス行ったら素敵な装飾で溢れていたんですよ。それを見続けていたら、「ちゃんとした装飾だったらある方が断然格好良いんだ!」といういわば当たり前のことに気がついて。本当当たり前すぎるのですが眼から鱗が落ちた気分でした。 その”ちゃんとした装飾”っていうのをやろうとしたらやはりそれなりのお金かかるんですけどね… そうして今はこんな感じになっています。まだ色々足りない! スタイルとしてはなんでしょうね、モロッカン風味ではあるけども、南欧ではなく混ぜてるのはイギリスですからね。 オリエンタル+イギリス、アンティーク+モダン、という感じをイメージしています。 さて明日も一個大型家具がやってくるので準備しないと。 にほんブログ村

first

先月Roomclipを初めたんですが、あそこは写真メインで文字が書けないからやっぱり文字も書きたいなぁとここを開設。 あ、Roomclipはこちらになりますので良かったら見てください。 https://roomclip.jp/myroom/5206738?utm_campaign=app_sns_share&utm_medium=social 画像は、最近買ったインテリア本です。 インテリアのことを色々考えることが増えたので、改めてちゃんと知りたいなと思って買いました。 これは洋書なのですが、何故わざわざ洋書かというと、どうも国内のインテリア本って収納術やら100均でDIY、みたいな感じなのが多いのかなと思っていて。いや殆ど読んだことないので偏見ですけど。 そういうのじゃなくて、主なスタイルにはこんなのがあって、それにはどんな色や素材が使われていて、のような体系的な本が読みたかったんです。この本はまさしくそれ。 アール・デコスタイルや、ハリウッドリージェンシー、ミッドセンチュリー、インダストリアル 、モダン、シャビーシック、ジャパニーズにモロッカン、勿論北欧。現在のメインどころのスタイルはほぼ網羅されています。ミニマリズムも有り。 「部屋の中にレイヤー構造を作れ」や、「このスタイルなら、ジェネリックと感じさせない本物を置くこと」などなど、日本のインテリア本には書かれそうもないアドバイスが載っていて面白いです。それで実際載っている写真が素敵なんですよね。ミニマリストスタイルも、きちんとデザイナーさんが作れば格好良くなるんだなぁと。 更にこの本で良いと思うのは、スタイルの紹介をしながらも「部屋作りにルールはないから、自分の個性を出せ」と言っていること。その個性を出すための手段としてスタイルの混ぜ方のマトリックス表まであったり。 結局個人の家なんだし、個性見える方が見てて楽しいですからね。 にほんブログ村